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有形民俗文化財

公開日:2019年04月08日

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指定文化財解説 有形民俗文化財

飯能の西川材関係用具 (県指定)

西川材(にしかわざい)とは、飯能市を中心とした埼玉県西部で生産される木材のことで、飯能を代表する特産品の一つです。筏流しにより江戸(東京)へ木材を運搬していたことから「西の川から来る材」として「西川材」の名が付いたと言われています。

「飯能の西川材関係用具」は、植林から製材に至る西川材生産の各工程で使用された道具類のコレクションです。ほとんどが当地域で実際に使用されたもので、かつての山の暮らしの中ではありふれていた品々です。各道具の使用年代は、昭和期が主ですが、中には江戸期まで遡る可能性があるものも含まれています。

コレクションの総点数は448点で、内訳は次のとおりです。

育林用具 45点  
伐採用具 115点  
皮剥用具 56点  
搬出用具 76点 

流送用具 12点  
製材用具 105点  
衣類   22点  
信仰用具 9点

その他 8点

これらの道具は全て飯能の森林づくりを実際に支えてきた道具たちであり、「森林文化都市・飯能」を語る上で必要不可欠な文化財です。
西川林業道具

二丁目山車 (市指定)

二丁目山車(にちょうめだし)は、明治初年に旧砂川村五番組(現立川市)で建造され、大正9年(1920)に飯能二丁目地区が取得したものです。当初は「八王子型人形山車(はちおうじがたにんぎょうだし)」という、屋根中央部に一本柱を立ち上げ、先端の台座に人形を飾る形式でした。取得後に電線事情のため平屋根に改修されましたが、平成22年度から24年度にかけて復原修理が行われ、現在は建造当初の人形山車の姿に復されています。

構造は梁間1間、桁行2間取りで、台輪上に6本の柱を立て、前部が囃子舞台・後部が楽屋の2部構成です。単層唐破風屋根銅板葺きで格子垂木、台座四方に擬宝珠高欄を巡らし、楽屋脇には脇障子を立てています。車輪は四つ車で前輪は馬車式です。

鬼板(おにいた)・懸魚(げぎょ)・脇障子(わきしょうじ)・妻飾り(つまかざり)など約40ヶ所にものぼる彫刻は、鶴・亀・竜・鳳凰などの瑞獣や浦島太郎と竜宮乙姫、金太郎と山姥といったお伽話を題材に江戸後藤派系彫刻師の手によるものとされ、現存する南関東の山車彫刻のなかでも優れた作品の一つに数えられます。

当山車には領収証など取得時の経緯や改修の様子が解る文書が多数現存するとともに、江戸後期から明治前期にかけて八王子周辺地域一帯で盛んに建造された「八王子型人形山車」の遺構を有していることからも貴重です。

毎年11月の飯能まつりで曳行されますので、ぜひご覧ください。
二町目山車

河原町山車 (市指定)

河原町山車(かわらまちだし)は、「江戸型人形山車」形式で、須佐之男命(すさのおのみこと)の人形を飾っています。元々は、明治30年に東京浅草の山車屋浪花屋七郎兵衛が、静岡市浅間神社祭礼用に建造したものでしたが、その後に市内の河原町が取得しました。当時の価格で100円だったそうです。

梁間一間、桁行二間取りで前部が囃子舞台、後部が人形坐の二部構成になっています。囃子舞台には、床上に黒漆塗り高欄が付き、上部には「雲間に飛鶴」の彫刻を配した欄間が囲んでいます。人形座には床上、中段に黒塗り高欄が、上段には四神の彫刻付の三味線胴に朱塗り高欄が付いています。車輪は、四つ車で前輪馬車式です。緋色の上方幕と浅黄色の下方幕には大蛇と瓶が刺繍され、須佐之男命の人形と合わせて、八岐大蛇(やまたのおろち)退治の神話を表現しています。

人形と人形座上段及び上方幕は、人形座床面中央にある一本柱が山車後方下部の小田巻といわれる滑車の操作によって収縮することで上下する仕掛けになっています。このような仕組みは、近隣では越谷市にある久伊豆神社の祭礼山車等が採用している珍しい仕組みです。

こちらも毎年11月の飯能まつりで曳行されますので、ぜひご覧ください。
河原町山車

原町山車人形「神武天皇」 (市指定)

原町山車人形「神武天皇」(はらまちだしにんぎょうじんむてんのう)は、江戸型山車人形で最も多い一人立ち形式の山車人形です。弓に止まった金鵄(きんし)が発する光で敵の眼をくらませて勝利したという神武東征神話を題材にしています。像高185cm、肩幅38cm、最大横幅106cmと堂々たる姿をしています。

この人形は明治時代中期の作です。作者は、幕末から明治にかけて活躍した人形師・三代目 原舟月です。この人形には、舟月が人形の製作状況について記した書状がともに伝わっています。

全体がほぼ製作当初の状態を保持しており、江戸型山車人形の制作技法を良く伝える点で本作は貴重です。また、名工である三代目 原舟月の現存作品の中でも完成度が高い作品であるとともに、彼の直筆書状とともに伝わっている点も珍しいことから、大変貴重な山車人形と言えます。
原町山車人形
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