暮らし・生活
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公開日:2020年04月24日
印刷する新型コロナウイルスは「接触」か「飛沫」により感染します。そのため、感染予防のためには以下が重要なポイントとなります。
・ウイルスを含む飛沫が目・鼻・口の粘膜と接触するのを防ぐ
・ウイルスが付着した手が、目・鼻・口の粘膜と接触するのを防ぐ
手指の消毒には消毒用アルコールを用いますが、身の周りの物の表面の消毒には、多くのご家庭にもある塩素系漂白剤が有効です。よく触る場所を、希釈した塩素系漂白剤でふき取って消毒しましょう。消毒用アルコールは現在入手困難ですが、塩素系漂白剤は比較的安価で入手可能です。
・手指:消毒用アルコール(濃度70%以上)
・物の表面:塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム原液濃度約5~6%)
※ 次亜塩素酸ナトリウムを含む商品例としては、ハイター、ブリーチ、ピューラックス等があります。
塩素系漂白剤は用途に応じ、下記の表を参考に希釈して使用してください。なお、古くなった製品は効果が薄いので、ご注意ください。
用途 | 濃度 | 希釈方法 |
ドアノブ・手すり等 | 0.05% | 500mlの水道水に塩素系漂白剤を 5ml(ペットボトルのキャップ1杯分)入れる |
吐しゃ物が付着した床等 | 0.1% | 500mlの水道水に塩素系漂白剤を 10ml(ペットボトルのキャップ2杯分)入れる |
1 準備
・日ごろの整理整頓、ゴミやホコリを取る清掃がまず必要です。
・換気しながら行いましょう。
・塩素系漂白剤を吸い込んだり、直接手指についたりすることを防ぐため、マスクや手袋を着用しましょう。
・使用後のペーパータオル等を入れ、廃棄するためのビニール袋を準備しましょう。
・正しく希釈した消毒液を作ります。作り置きしたものは効果がないため、消毒するたびに作り直しましょう。
・消毒液を十分に含ませてしぼったペーパータオル等で、消毒する場所を拭き取った後(一方向に拭く)、から拭きします。金属部分は腐食する可能性があるので、水拭きします。
・スプレー式ボトルでの噴霧は、ウイルス拡散の可能性があるため、好ましくありません。
2 消毒方法
・消毒液を十分に含ませてしぼったペーパータオル等で、消毒する場所を拭き取った後(一方向に拭く)、から拭きします。金属部分は腐食する可能性があるので、水拭きします。
・ スプレー式ボトルでの噴霧は、ウイルス拡散の可能性があるため、好ましくありません。
3 消毒場所
・手指がよく触れる場所を消毒します。
※ ウイルスの残存期間は、現時点では不明とされています。
家庭や職場 | 居間・食事部屋 | ドアノブ、窓の取っ手、照明のスイッチ、ソファー、テーブル、椅子、電話機、コンピューターのキーボードとマウス、小児玩具、壁、床等 |
台所・トイレ等 | 水道の蛇口、シャワーヘッド、洗面器、ドアノブ、窓の取っ手、照明スイッチ、浴槽、 排水溝、水洗便器と流水レバー、便座とフタ、汚物入れ、壁、床等 | |
衣類・寝具 | 通常の洗濯機で問題ないと言われていますが、気になる場合には、熱湯消毒(80℃、10分以上)してから洗濯機にかけます。 | |
職場や集合住宅の 共用部分 | エレベーター・エスカレーター | エレベーターの呼び出しボタン、停止階ボタン、エスカレーターの手すり部分 |
建物の出入り口 | 建物の出入り口にあるドアノブ、ハンドル、セキュリティー対応のオートロックボタンなど不特定の人が触れる部分 | |
共用のトイレ・給水場所・洗面台等 | ※家庭や職場の「台所・トイレ等」の欄参照 |
4 消毒後の注意
・消毒が完了したら、手をよく洗いましょう。
・手荒れがあるとウイルスが残りやすいと言われていますので、ハンドクリーム等で手荒れを防ぐことも重要です。
※ 上記の消毒方法は、新型コロナウイルスだけではなく、インフルエンザやノロウイルスにも通用します。