【平成29年8月号】清潔で快適な暮らしのために~飯能衛生組合の活動~

更新日:2023年01月31日

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清潔で快適な暮らしのために~飯能衛生組合の活動~

 蒸し暑い日が続いていますね。8月は1年で最も食中毒の多い季節の1つと言われており、厚生労働省によって食品衛生月間と定められているそうです。
 衛生問題は昔から、人々の暮らしにとって重要な課題とされてきました。
 埼玉県では、明治16(1883)年に初めて町村衛生組合規則が設けられ、同30年に衛生組合法が制定されました。
 飯能でもこれに伴い、各地で衛生組合がつくられました。明治25年に組合ができた飯能町では、当初町内の各行政区ごとに組合が設置されていました。しかし、大正14(1925)年に埼玉県から出された衛生組合規則により1つの町に1つの組合の設立が求められると、これらの組合は1つにまとまり、飯能町衛生組合となります。
 飯能町衛生組合は、区域内の巡視や薬剤散布に蝿取り紙の配布、栄養改善事業にゴミ箱の改善運動、更には全町の井水消毒も行うなど精力的に活動し、昭和4(1929)年3月には埼玉県から、そして昭和11年4月には内務大臣から表彰を受けています。
 その後、昭和22年に衛生行政が警察業務から市町村業務へ移管され市町村自体の職務となったことを受け、飯能町衛生組合は解散しました。

「衛生的展望下の飯能」の資料画像

資料:『衛生的展望下の飯能』飯能町衛生組合、1936年

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