【平成30年3月号】節目には「軍荼利さん」-木造軍荼利明王立像-

更新日:2023年01月31日

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節目には「軍荼利さん」 -木造軍荼利明王立像-

展示されている木造軍荼利明王立像を鑑賞する人たちの写真

 郷土館は、平成30年4月1日に、名前を「飯能市立博物館」に改めた上で、リニューアルオープンします。
郷土館が開館したのは平成2年4月です。開館記念特別展は、「飯能の国指定重要文化財」展と「私の宝物」展でした。開館記念にふさわしく、高山不動から国の重要文化財「木造軍荼利明王立像」(以下、親しみを込めて「軍荼利さん」とお呼びします)の実物が、特別出展されました。展示のため軍荼利さんが高山を下りた事例はごくわずかですので、いかに特別な展示だったかがうかがえます。
軍荼利さんの像高は228.8センチメートルと人の背丈より少し大きめ。独特な風貌と八本の腕を持つお姿は、拝する者に強烈な印象を与えます。県内最古の木彫仏であり、1千年以上の間、人々を見守ってきました。また、市内の小学3年生が郷土学習で当館を訪れると、飯能の宝物として軍荼利さんのことを学びます。飯能の子ども達にとって最も身近な仏像の一つと言えるでしょう。
今回のリニューアルで、軍荼利さんのレプリカが常設展示されることとなりました。レプリカと言っても3Dスキャンを駆使して作られた本格派。納品時には、立ち会った誰もが、そのリアルさに息をのみました。
 開館の時もリニューアルオープンの時も、当館の節目と軍荼利さんは深いご縁があるようです。さすが飯能の「至宝」です。
ところで「That’s郷土館」というタイトルとも今回でお別れですが、コラム自体は続きます。どうぞ引き続きご愛読ください(引間)。

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