10月は「里親月間」です

更新日:2023年09月23日

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子どもたちの選択肢のひとつに~あなたも里親になってみませんか~

里親制度とは

  親の病気、虐待、経済的理由など様々な家庭の事情により家庭で暮らせない子どもが全国に約46,000人います。そのような子どもたちを、保護者に代わって家庭に迎え入れ、温かい愛情と、家庭的な環境の中で安心して育てる社会的養護の制度が「里親制度」です。
  子どもの健全な育成のためには、愛情を持ち、より家庭的な環境下で養育することが重要とされています。しかしながら、里子として受け入れられている子どもはわずか20%。約80%の子どもは、児童養護施設や乳児院などの公的機関で暮らしているのが現状です。

5人の子ども達が両手を広げながら笑顔で見上げている絵

市内里親さんに聞いてみました

A里親(里親登録10年目の夫婦。実子も育てる中で、これまで7人の里子が委託されています)

里親になろうと思ったきっかけ

  里父が高校生の頃、知人宅にて、当時小学生の子を預かっていました。知人が「里親」だったかは不明ですし、自分もその後勉強する中で「里親制度」を知りました。その後も高校生の時の記憶がずっと残っていて、自分も結婚して家族を持ったら里親になりたいなと思っていました。結婚後、妻にその気持ちを打ち明けたところ、妻も快諾してくれて今に至ります。

大変だったこと

  実子を授かった後の委託は大変だった思い出があります。実子が2~3歳の頃、同じ年くらいのきょうだいが委託された時には、実子を育てながら里子も育てることが、良い側面もあれば大変なことでもありました。里子が夜中に咳込み、救急搬送したこともあります。対応については研修で習いましたが、実際には初めてのこと。判断の難しさと責任の大きさを痛感しました。

子どもたちとの関わりの中で意識していること

  同じ趣味をする等、なるべく共通の話題を家族で作り、良い時間が増えるように意識しています。子ども同士で喧嘩をする時もありますが、その時には1人1人話を聞くことにしています。子ども達はお互いに葛藤もあると思いますし、こちらも答えに苦慮する質問が出るときもあります。そういう時は必ず実子と里子の両者がいるところで話をし、子ども達の疑問に向き合うようにしています。

里親として

  里子の中には、自分の育ってきた環境との比較基準がなく、助けてと言えない子がいます。私たち里親は、里子に家庭での生活を経験してもらう機会を提供し、自立に向けての経験を増やしたり、大人になった時の見本や、今後の判断材料となる生活の場を提供したりする存在でありたいと思っています。

里親になることを考えている方へ

  登録に向けて、ぜひ積極的に動いてほしいと思います。受け皿をひとつでも増やすことで、里親が必要な子ども達の選択肢や、里親とマッチングできる機会を増やすことができます。里親になると、公共機関だけでなく、他の里親家庭とも相談しあうことができます。大変なことも多いですが、振り返ってみると喜びの気持ちの方が多いです。頑張りすぎず、息抜きをしながら、長く取り組んでくれたらと思います。

4人の笑顔の家族の絵

いろいろな里親のカタチ

  長期間預かる里親から、数日~数か月といった短期間預かる里親まで、期間や預かり方はさまざまです。いずれも、養育里親としての登録が必要となります。

里親制度についての相談先はこちら

里親制度についての相談先一覧
機関名 電話番号 受付時間
埼玉県所沢児童相談所 04-2992-4152 平日8時30分から18時15分
福祉子ども部子育て支援課 042-978-5627 平日8時30分から17時15分

埼玉県ホームページ「里親制度のご案内」はこちら

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こども支援部 こども支援課
電話番号:042-978-5627 ファクス番号:042-973-2120
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