帰宅困難者対策
「むやみに移動を開始しない」が基本です
埼玉県を含む首都圏で大きな地震が発生した場合、公共交通機関が運行を停止し、外出中の多くの方が帰宅できなくなる可能性があります。
むやみに移動しない
公共交通機関が止まり、外出先に取り残された人々が自宅に向けて一斉に徒歩帰宅を始めた場合、路上や鉄道駅周辺では大混雑が発生し、集団転倒などに巻き込まれる可能性があるとともに、火災や沿道建物からの落下物等により負傷するおそれがあるなど、大変危険な状態になります。
また、道路の混雑により、救助・救命活動や消火活動、救援物資輸送などの応急対策活動が妨げられるなど、大きな混乱を生じるおそれがあります。
まずは安否確認
やみくもに急いで帰宅しようとせず、まずは家族や自宅の無事を確かめましょう。無事が確かめられれば、状況が落ち着くのを待って帰宅することができます。しかし、災害発生当初は固定電話や携帯電話はかかりにくくなる可能性があります。
安否確認の手段として、災害用伝言ダイヤル171などが利用できます。また、ふだんから家庭で、安否確認手段について話し合い、いざという時のためにその使い方に慣れておきましょう。
このほか、遠方の親類などを介して連絡を取ることも有効な手段です。
事前の備えが肝心です
企業等での備え
企業等では、従業員を帰宅させる場合に、例えば家族の無事が確認できた人については、一時待機や翌日になってからの帰宅などを検討をしてください。そのため、一定期間従業員が滞在できるよう、食料、飲料水、災害用トイレなどの備蓄を進めるなどの対策をお願いします。
また、訪問者等が事業所内に滞在中に被災し、帰宅困難になる場合もあります。そのような場合には、自社従業員と同様に一時的に待機できるよう、食料・飲料水、非常用トイレの備蓄、滞在スペースの確保などの準備を検討してください。
徒歩帰宅をする方へ
「むやみに移動を開始しない」ことが原則ですが、周辺の安全が確認でき、徒歩で帰宅する場合には適切な行動ができるよう次の7カ条の心構えを身につけておきましょう。
留まる
- 連絡手段、事前に家族で話し合い
- 携帯も、ラジオも必ず予備電池
知る
- 日ごろから、帰宅経路をシミュレーション
- 災害時の味方、帰宅支援ステーション(注釈)
(注釈)帰宅支援ステーション…帰宅困難者に対し、水道水やトイレの提供、道路情報の情報提供などを行うコンビニエンスストア、ファミリーレストラン、ガソリンスタンド等(「災害時帰宅支援ステーションステッカー」を掲出)
帰る
- 職場には、小さなリュックとスニーカー
- 帰宅前には、状況確認
- 助け合い、励まし合って徒歩帰宅
更新日:2023年01月31日