飯能市合流式下水道緊急改善事業評価シート
事業背景
飯能市の合流式下水道について
下水道には合流式と分流式があります。
飯能市では、昭和28年から昭和50年代中頃までは合流式下水道の整備を行い、昭和50年台後半からは分流式下水道を整備しています。市内の合流式下水道管の総延長は約93キロメートルとなっています。
合流式下水道の改善について
合流式下水道には事業費が安い等のメリットがありますが、降雨時に未処理下水が河川へ流出してしまうことがあります。平成15年に下水道法施行令が改正され、合流式下水道は改善されるべきものとなりました。飯能市でも、過去に合流式下水道を整備してきたため、河川下流域の水質悪化が懸念されていました。
このような背景から、上流に位置する自治体としての責任を果たすために、合流式下水道緊急改善事業を実施しました。
合流式下水道緊急改善事業及び改善効果
飯能市合流式下水道緊急改善事業
平成17年度から平成25年度の間に合流式下水道緊急改善事業を実施し、平成28年度にその事業評価を行いました。この度、国土交通省関東地方整備局に提出した事業評価シートが受理されたため、ホームページにて公表いたします。内容については、下記のファイルをご覧ください。
飯能市合流式下水道緊急改善事業 事業評価シート (PDFファイル: 72.9KB)
改善効果
事業評価の結果により、目標としていた改善効果が得られたことを確認しました(下記表参照)。
以上より、合流式下水道緊急改善事業によって河川水質悪化を軽減することができ、環境保護の一助となることができました。
対策項目 | 対策目標 | 数値目標 | 対策前 | 対策後 |
---|---|---|---|---|
1.汚濁負荷量の削減 | 分流式下水道並み | BOD 1年あたり101.4トン | BOD 1年あたり148.6トン | BOD 1年あたり99.9トン |
1.汚濁負荷量の削減 | 雨天時放流基準 | BOD 1リットルあたり40ミリグラム以下 | BOD 1リットルあたり70ミリグラム以下 | 平成26年 BOD 1リットルあたり39.4ミリグラム 平成27年 BOD 1リットルあたり23.5ミリグラム |
2.公衆衛生上の安全確保 | 未処理放流回数の半減 | 1年あたり28~50回 | 1年あたり57~100回 | 1年あたり28~47回 |
3.きょう雑物の削除 | 流出を極力防止 | 対策施設設置 雨水吐4箇所 |
対策施設なし | スクリーン1箇所 水面制御装置3箇所 |
(注意)きょう雑物とは、下水に含まれるゴミ等の固形物を指しています。
(ビニル、合成樹脂、ゴム、皮革類、草木、わら類、厨芥類等)
この記事に関するお問い合わせ先
上下水道部 下水道課
電話番号:042-973-3433 ファクス番号:042-973-3651
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更新日:2023年01月31日