ようこそ飯能市浄化センターへ

更新日:2023年02月15日

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飯能市浄化センターとは

皆さんが家庭で使用した水(手を洗う、トイレから流す等)は、家庭から排出された後どうなっているのか、知っていますか?使用した水をそのまま海や川に流してしまうと、海や川が汚れてしまうので、海や川に流れつくまでにきれいな水にする必要があります。
この重要な役割を担っているのが浄化センターです。浄化センターは私たちの生活に不可欠であり、さらには、地球環境の保全に寄与している施設なのです。

  • 供用開始:昭和41年 
  • 所在地:埼玉県飯能市征矢町31-17
飯能市浄化センター

飯能市浄化センター

飯能市浄化センターの主な役割

汚水処理と水質保全

浄化センターでは、各家庭や事業所などのトイレやお風呂などから排出された水(汚水)を集め、処理を行い、きれいな水にして再び河川へ戻す役割を担っています。各家庭や事業所から排出された汚水は、下水道管を通って浄化センターへと流れていきます。浄化センターでは流れてきた汚水を微生物の力を借りてきれいな水に戻します。水質に問題はないか検査を行い、きれいになった水は、無事に河川へと放流されるのです。

汚水処理と水質保全

汚水の処理方法

1. 沈砂池[ちんさち]

流入ゲートの様子

浄化センターへと流入した汚水は、沈砂池に入ります。沈砂池は、汚水と一緒に流入してしまった大きなごみや、石・土砂などを沈殿させて、流れから取り除くための“池”のような施設です。
沈砂池を通った水は、次に最初沈殿池へ流れていきます。

2. 最初沈殿池[さいしょちんでんち]

最初沈殿池は、小さなごみや汚れを沈めるための池です。沈砂池で大きなごみや砂が取り除かれた水は、最初沈殿池でゆっくりと流れ、沈砂池で小さなごみや砂を沈殿させ、水からさらに汚れを取り除いていきます。汚い水をきれいな水に戻すためには、ある程度時間をかけなければいけないのです。

3. 反応タンク[はんのうタンク]

反応タンクの様子

反応タンクには、たくさんの微生物がすんでおり、微生物の習性を生かして、汚れを食べてもらっています。
反応タンクの中の、微生物を多く含んだ”活性汚泥”に空気を送り込むことで微生物を活性化させ、残ってしまっている小さなごみや砂を微生物が食べることで、沈みやすい汚れへと変えていきます。
徐々にきれいな状態に戻ってきた水を反応タンクでさらにきれいにしています。

代表的な微生物

ボルティケラ(ツリガネムシ)
  • 名前:ボルティケラ(ツリガネムシ) 
  • 分類:繊毛虫類 緑毛目 ボルティケラ科
  • 長さ:0.025ミリメートル~0.05ミリメートル  
  • 特徴:形が寺の釣鐘に似ていて、いつも一匹でいます。
エピスティリス
  • 名前:エピスティリス 
  • 分類:繊毛虫類 緑毛目 エピスティリス科
  • 長さ:0.025ミリメートル~0.05ミリメートル 
  • 特徴:ボルティケラに似ています。 違いは群れている点です。

4. 最終沈殿池[さいしゅうちんでんち]

最終沈殿池の様子

反応タンクから送られる沈みやすくなった汚泥と水は最終沈殿池に入ります。ここは、最初沈殿池同様、ゆっくり流れることで沈みやすくなった汚泥を最終沈殿池に沈める池です。
処理した水から、上澄み部分のきれいな水だけを塩素混和池へ流れていきます。

下水汚泥(脱水ケーキ)の有効利用

浄化センターでは汚水をきれいにする過程で下水汚泥が発生します。この下水汚泥は、濃縮・消化・脱水の工程を経て含水率80%程の泥のかたまり(脱水ケーキ)となります。飯能市では、この脱水ケーキを埋め立てなどで「捨てる」のではなく、セメント化、肥料化、発電化へと有効利用をしています。有効利用することは、汚泥処理 の効率化と循環型社会の構築に繋がっています。

脱水ケーキの有効利用

5. 塩素混和池[えんそこんわち]

塩素混和池の様子

最終沈殿池から送られた上澄み部分の水は、塩素混和池に入り、ここで滅菌処理を行います。

成木川への放流

成木川へ放流している様子

塩素混和池で滅菌処理したきれいな水は成木川へ放流しています。

降雨時やその後などに浄化センターの放流口から濁った水が流れる場合がありますが、高速ろ過施設によるろ過と簡易処理施設による消毒を行っていますので、水質に問題はありません。

水をきれいにするために必要な水の量

以下の表は、「魚が住めるようにするために必要な水の量」です。わずかな汚れでも、処理して自然に返すためには、多くの労力、大きなコストがかかることがわかるはずです。このことを意識して下水道を利用していただければ幸いです。

魚が住めるようにするために必要な水の量
対象 必要水量
大さじ1杯(15ミリリットル)  
・しょうゆ 420リットル(お風呂1.4杯分)
・ドレッシング 2,040リットル(お風呂6.8杯分)
・マヨネーズ 4,200リットル(お風呂14.0杯分)
コップ1杯(180ミリリットル)  
・緑茶 120リットル(お風呂0.4杯分)
・牛乳 5,040リットル(お風呂16.8杯分)
・ビール 3,450リットル(お風呂11.5杯分)

(注意)お風呂1杯約300リットル

下水道の適正な利用が快適な生活へとつながります

この記事に関するお問い合わせ先

上下水道部 下水道課
電話番号:042-973-3433 ファクス番号:042-973-3651
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