令和7年第5回飯能市議会定例会

11月28日(金曜日)
11月28日(金曜日)、令和7年第5回飯能市議会定例会が開会されました。
会期は11月28日から12月16日までで、第6次飯能市総合振興計画基本構想案、条例案、補正予算案、道路議案など41件の議案についてご審議いただく予定です。
また、開会に当たり、私からのあいさつの中で、令和8年度当初予算の要求状況、緊急財政対策等について以下のとおりお話させていただきましたので、ご一読いただけますと幸いです。
令和7年第5回飯能市議会定例会 あいさつ(抜粋)
本日は、令和7年第5回飯能市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、ご参集を賜り、ここに議会が開会できますことを、厚く御礼申し上げます。
始めに、秋に各地域で開催されました地区スポーツ祭や文化祭、飯能まつりなどの各種イベントにおきましては、栗原議長を始め議員の皆様には多数のご参加をいただき誠にありがとうございました。
地域の皆様の多大なるご尽力により、今までには、なかった地域マルシェのような新たなイベントが各地で開催されることで、より親密な地域コミュニティーが醸成され、地域力がさらに強固になっていることを実感いたしました。
これらのことによって、形成された人と人との「輪」というものは、いざ災害などの有事の時に必ず役に立つものと確信しています。
つぎに、先の全員協議会でもご説明させていただきましたが、令和8年度当初予算の要求状況について、改めてお話しさせていただきます。現在の来年度一般会計当初予算の歳出要求状況は、今年度の当初予算と比較しますと約22億円の増となる340億円に上り、充当一般財源を見ますと約11億円の増となっております。
一方、歳入の一般財源収入は、今年度の当初予算と比較しますと約11億円の減となり、歳出の一般財源の増と合わせますと約22億円の一般財源の不足となっております。
これらのことから、法令等で市の負担割合が定められている扶助費等の義務的経費をはじめ市民の皆様の安心・安全や生命・財産を守るための事業を最優先し確実に予算を計上するため、市が任意で行っている事務事業の廃止や休止とする苦渋の決断をせざるを得ない状況となっておりますことから、事務事業の見直し検討シート第3弾を急遽公表させていただきました。
この状況になった主な要因ですが、本市は以前から毎年のように20億円以上の一般財源の不足が生じており財政調整基金からの繰入で補てんする状態が続いてきましたが、これまでは、前年度繰越金等を原資として何とか財政調整基金の残高を回復しておりました。
しかしながら、この数年は、前年度繰越金は社会保障費関係の経費や公共施設の老朽化に対応するための経費に充てざるを得ない事態が続き、前年度繰越金を基金の回復に回すことができない状況となっております。
また、歳出の面からみましても、人件費や物価高騰による影響が色濃く出ております。物価高騰による影響は、市民の皆様と同様に市の予算に対しましても大変大きな影響がございます。特に、本市は面積も広く旧村単位に一通りの公共施設がありますことから、施設の維持管理に多額の費用を要しています。これまでの間、公共施設の在り方や時代に見合った使用料等の見直しなど行政改革への取組がなされてこなかったことは深く反省するところでもございます。
このようなことから、ここでいったん立ち止まり、歳入に見合った歳出への転換を図ることで、未来の飯能市の発展のため、そしてなにより、市民の皆様の幸せを守るとともに、この状況を打破するためには、誰かが、取り組まなければなりません。大変厳しいご意見をいただくことは、十分承知しておりますが、将来に負担を先送りすることなく、私が現職の市長としての責任と強い決意をもって決断させていただいたものでございます。
つきましては、先の全員協議会でも申し上げましたが、私自身の給料の減額につきまして準備を始めさせていただいておりますことを改めてご報告させていただきます。これは、事務事業の見直しや補助金の見直しなど市民の皆様への大幅な負担増を求める前に、私の責任と決意を示させていただくものでございます。議員の皆様におかれましては、何卒、ご理解を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。
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更新日:2025年11月28日