水源を涵養する森林の重要性
飯能市の水道
飯能市の水道の水源は、荒川水系に連なる入間川をはじめとする複数の河川からの取水が約87%を占めています。これら複数の河川は、有間ダム上流などの森林を源流としており、本市はもとより、埼玉県民、東京都民の水がめの一部にもなっています。
水源を涵養する森林
森林は、浸透・保水能力の高い土壌による「水源を涵養する機能」や「土砂災害を防止する機能」などを持っていますが、人工的に植林を行った森林は適切な維持管理を行わなければ、その効果を十分に発揮することができません。
本市には、荒川水系に連なる複数の河川があり、水源かんよう機能を発揮させることは、市民の飲料水や安心安全な暮らしを確保することにつながるほか、これら河川の下流域の住民生活を守ることにも直結していると言えます。
水道水源保全事業
水道の上流域に位置する水道事業体として、良質な水源の保全は、給水の安定性や持続性の確保に必要不可欠であることから、水道週間などを通じて啓発事業を実施し、水道利用者に対して水源の大切さや水道に対する理解を深めていきます。
入間川源流の水 飯能水
~奥武蔵の源流水「飯能水」名栗の森のおくりもの~
関東有数の名水として知られている名栗の水。
飯能水は奥武蔵の源流から取水したまろやかな味わいです。
入間川源流の水は、のどに確かな手ごたえを感じさせてくれます。自然たっぷりの源流水をお楽しみください。
「飯能水」は飯能観光案内所「おみやげショップ夢馬」「ぷらっと飯能」地区行政センター等、各地の自販機等でご購入できます。
出典:(一社)奥武蔵飯能観光協会より
「飯能水」の詳細は次のリンクをクリックしてください。(奥むさし飯能観光協会のサイトへリンクしています。)
県営有間ダム
有間ダムは、昭和47年(1972)年に工事着手し、昭和61(1986)年に14年の歳月を経て完成しました。
有間ダムは1.洪水の調整、2.流水の正常な機能の維持、3.上水道用水の供給を目的に建設された、中央土質遮水壁型ロックフィルダムです。
特色としては、ダムの洪水吐(こうずいばき)はトンネル式を採用しています。また、小流域に建設するロックフィルダムの安全性をより高めるため、洪水吐にはゲートを設けず、全量を自然調節しながら流下できる越流堰を設けています。
有間ダムの管理は埼玉県が行っており、施設の見学会を開催しております。有間ダムの見学をとおして水源の大切さやダムの役割について学ぶことができます。
有間ダム(監査廊)
有間ダムの詳細については次のリンクをクリックしてください。(埼玉県のサイトへリンクしています。)
水源涵養林を整備すると
水源を涵養する森林の整備を進めると
間伐等を適切に実施することにより下層植生(説明1)の発達を促します。
⇒土壌の有機物層(説明2)が発達し、土壌間隙(説明3)が形成されることにより、水源かん養機能が増進します。
⇒降雨時のピーク流量が抑制され、河川流量が安定するとともに、水害の発生を防止します。
説明1「下層植生」・・・森林内で生育する植物のうち、草本類や低木類など、主として地上部に発達する植生の総称。森林を主として構成する樹木が上層木と呼ばれるのに対し、その下部に存する植生であるため、下層植生と呼称されます。
説明2「有機物層」・・・枝葉が堆積又は腐植した有機物が主な構成物質を占めている土壌層。土壌養分が多く、また、土壌間隙を形成するため、水源かん養機能の発揮に大きな役割を持ちます。
説明3「土壌間隙」・・・土壌の粒の間に生じる空間。降雨時には、この空間に吸着水又は毛管水として雨水を貯留または移動させることにより、森林の持つ水源かん養機能を発揮させます。
切捨間伐
人工林の伐採
この記事に関するお問い合わせ先
上下水道部 水道業務課
電話番号:042-973-3661 ファクス番号:042-971-3929
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更新日:2024年04月01日