強固な地盤で地震に強いまち 飯能
飯能市が「いい地盤の日アワード2021」大賞を受賞
年間約6万件に及ぶ地盤調査を行っている地盤ネットホールディングス株式会社(本社:東京都新宿区)は、生活者の安心・安全で豊かな暮らしをサポートするために地盤調査のデータ(改良要不要、支持力、調査深度、自沈層、改良工事仕様など)を広く開示しています。
その取り組みの一環として毎年11月28日を「いい地盤の日」と定め、安全な場所に住まうことに対してさまざまな取り組みを行っている企業や団体、人物を表彰しています。
この度、飯能市が自治体としては初となる「いい地盤の日アワード2021」大賞を受賞しました。
詳しくは、下記ページをご確認ください。
飯能市と地盤ネットホールディングス株式会社は、令和3年3月31日に「飯能市と地盤ネットホールディングス株式会社の連携に関する協定」を締結し、連携協力を行っています(協定に関する詳細は下記ページをご覧ください)
地盤ネットホールディングス株式会社との連携協定(令和3年3月11日)
地震の揺れに強い飯能市の地盤構造
地震の揺れは、「地震の規模(マグニチュード)」、「震源からの距離」が同じであっても、表層地盤の厚さや硬さの違いによって揺れの大きさは大きく変わります。やわらかな表層地盤が厚いほど、地震の揺れが表層で増幅し、増大します。
内閣府資料にパシフィックコンサルタンツ株式会社(飯能市技術顧問)加筆
内閣府資料にパシフィックコンサルタンツ株式会社(飯能市技術顧問)加筆
パシフィックコンサルタンツ株式会社(飯能市技術顧問)中里薫氏作成
飯能市の地盤は、秩父中・古生層の岩盤や飯能礫層といった硬質な地盤が地表付近にまで分布し、地震で揺れが増大しやすい表層地盤の分布は浅くなっています。
そうしたことから、飯能市の地盤は地震の揺れに対して強い構造であると言えます。
出典:「表層地盤のゆれやすさ全国マップ」(内閣府)
揺れにくいから震災リスクが低い
首都圏では、過去マグニチュード7~8クラスの大規模地震が発生していることから、国の中央防災会議では、今後、首都直下で発生の恐れがある地震について被害想定を行っています。
それらからも、飯能市の地震の揺れや地震による被害が比較的小さくなることが読み取れます。
首都圏に一番影響があると考えられる「都心南部直下地震」の震度分布
出典:首都直下地震対策検討ワーキンググループ最終報告(内閣府・中央防災会議)
別添資料4
~首都直下のマグニチュード7クラスの地震及び相模トラフ沿いのマグニチュード8クラスの地震等に関する図表集~
出典:「首都直下地震の被害想定と対策について」中央防災会議(内閣府)に加筆
液状化の心配なし
地震による揺れで地盤が液体状になる「液状化現象」が発生すると、住宅などの建物はもとより、道路や水道管、下水道管などライフラインにも大きな被害を与えます。
飯能市は、液状化のおそれはありません。
出典:埼玉県地震被害想定調査(埼玉県)
平成24・25年度埼玉県地震被害想定調査報告書『相対的な液状化しやすさ』に加筆
出典:「首都直下地震の被害想定と対策について」中央防災会議(内閣府)に加筆
震災リスクが低く、定住や企業立地に適した良好なまちです
首都圏高速道路網と最大想定震度(平成25年12月中央防災会議資料に加筆)
飯能市は、硬質な地盤により地震に対するリスクが低い上、都心から電車で約42分(特急)の始発駅(西武池袋線・飯能駅)を有することから通勤、通学にも便利で、快適で安心・安全、便利なまちです。
また、首都圏中央連絡自動車道狭山日高インターチェンジ、青梅インターチェンジからのアクセスも良く、企業立地に適したまちです。
この記事は、本市が首都圏において相対的に震災リスクが低いことを紹介したものです。
本市近傍には立川断層帯が分布していると言われています。
地震はいつ、どこで発生し、被害を及ぼすかわかりません。不断の備えが必要です。
参考
出典:「首都直下地震の被害想定と対策について」中央防災会議(内閣府)に加筆
更新日:2023年01月31日