【終了】飯能市平和都市宣言記念展「記憶の色を保存する 炎と灰のモンタージュ―尾形純が描く飯能から見た東京大空襲―」

尾形純「油脂焼夷弾炎の試作」
内容
今回展示する尾形純氏の作品は、昭和20年に飯能に一時的に疎開していた母親が、約10万人の犠牲者を出した昭和20(1945)年3月10日の「東京大空襲」で、焼夷弾によって焼き尽くされる東京の赤い炎の空を目撃した記憶を、そして飯能から帰省して対面した世田谷の焼け跡を絵画によって再現することを試みたものです。その母親の記憶をひもとくために、何回もの質疑応答を繰り返し、さながらモンタージュ写真の制作プロセスのように視覚的なイメージを共有し作品に仕上げていく作業は、戦争を知らない世代が戦争の「実相」を伝える方法の1つの可能性を示したものということができるでしょう。
ここでは、完成した作品とともにこの過程を展示することで、戦争の悲惨さを伝えていくことの大切さを再認識するとともに、当時の飯能の町の様子を併せて展示することで、歴史を現代に活かしていこうとするものです。
期間
開催期間
令和6年7月14日(日曜日)から9月1日(日曜日)まで
開館時間
午前9時から午後5時まで。
期間中の休館日
7月15日、8月12日を除く月曜日、7月16日(火曜日)、8月13日(火曜日)
関連事業
アーティストトーク「母の記憶・空襲の「色」をたどる絵画の制作」
内容
本展で展示した作品の制作について、画家・尾形純氏による解説を行います。
講師
尾形純(現代アート作家・画家)
東京都出身。東京藝術大学大学院美術研究科修了。恩師の紹介で修復の工房に入門し、文化庁の在外研修でニューヨークへ留学。Rustin Levenson Art Conservation Associates Ltd.にてインターンを経験。以降、数々の名画修復に携わる修復家としても活躍(修復工房;Tokyo Conservation 代表)。画家としては、日本の伝統色を思わせる落ち着いた色彩を基調にし、庭や自然風景を見立てた作風で脚光を浴びる。国内の個展に加え、ニューヨーク、ロンドンなどのセレクト展、その後、シンガポール・東南アジアへと活躍の場を広げ、今に至る。2019年ベトナム政府主催「The Exhibition of Finest Art Works From Representative Asian Artist in Hanoi - Vietnam 2019 (アジア代表作家による秀作展ハノイ・ベトナム2019)」では、アジア圏各国の作家を一堂に会する中、唯一の日本人作家として招聘された。
また近年は、ホテルやレジデンス、レストランなどの【パブリックスペースのアート制作】にも注力している。(代表:銀座ミシュラン一つ星レストラン厉家菜、 グランフロント大阪オーナーズタワー、琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ、 ホテルメトロポリタン鎌倉 韮崎大村美術館 紫雲湖リゾートホテル(中国江蘇省常州市)など)
作品集 「十の庭 ~庭に宿る抽象~」(2021年)、作品集 GOKUSUI 「曲水」(尾形仮山名義・2022年)を出版。
開催日時
令和6年7月20日(土曜日)の 14時00分開始(1時間程度を予定)
会場
飯能市立博物館 学習研修室
定員
30名(先着順)
申し込み方法
- 参加者の名前
- 電話番号
リーフレット
飯能市平和都市宣言記念展「記憶の色を保存する 炎と灰のモンタージュ―尾形純が描く飯能から見た東京大空襲―」リーフレット (PDFファイル: 3.0MB)
この記事に関するお問い合わせ先
飯能市立博物館
電話番号:042-972-1414 ファクス番号:042-972-1431
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更新日:2024年09月21日