白鬚神社御正体 (県指定)
御正体(みしょうたい)は、鏡の表面に神像、仏像、梵字(ぼんじ)などを線刻し、社寺に奉納、礼拝したもので、鏡像とも呼ばれます。中世にはさらに半肉の鋳像を銅板にとりつけた懸仏(かけぼとけ)の形式が生まれました。
大字唐竹(からたけ)の白鬚(しらひげ)神社には御正体が四面あります。いずれも県指定となっています。
- 銅造千手観音御正体 貞和5年(1349) 〔写真左〕 鏡板径20.5センチメートル、南北朝時代 裏面に行書で「貞和五年大才己丑五月十三日藤原信綱妙円敬白」の陰刻があります。
- 銅造薬師如来像御正体〔写真中央〕 鏡板径16.8センチメートル、室町時代
- 銅造十一面観音・薬師如来三尊御正体 〔写真右〕 鏡板径25センチメートル 南北朝時代
- 銅御正体鏡板 写真無し 鏡版径20センチメートル 南北朝時代
1から3は、仏像の他に装飾付属品を設けない古様を示しています。鋳造技術は素朴ですが、良くまとまっており、東国地方鋳物師の作と考えられています。
4は他地方からの招来品と見られます。

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更新日:2023年03月03日