双木本家飯能焼コレクション (市指定)
一般に「飯能焼」(はんのうやき)とは、真能寺村原の窯場で天保3年(1832)から明治20年(1887)頃まで焼かれた陶器のことです。
その技法作風は、著名な産地の技法を取り入れ、種類も鍋、徳利、片口、皿、土瓶、食器など日用雑器にわたっています。さらに飯能焼の特色は、緑褐色の釉と陶器に施された絵付けにあります。白土でイッチン書きされた素朴な装飾文様は、独特の風合いを醸し出しています。
飯能焼の創始、製作状況、販路について『陶磁文献叢書』には「飯能焼の起業は天保三年三月五日、高麗郡飯能村の双木清七が愛宕山の土で焼いた製品を東京方面に販売した。のち天保十一年、祖父新平が製造したところ土質が弱くて堅く焼けなかったので改良を重ねたところ、嘉永年間に苅生(かろう)村赤根ヶ峠(あかねがとうげ)の土を調合して改良製造をした。明治十九年より祖父の伝習もあって、継続販売を再会、仲買人を通して、飯能の物産として東京方面に卸売された。」と記されています。
「双木本家(なみきほんけ)飯能焼コレクション」は、飯能焼のコレクションとしては唯一無二と言って良いものであり、飯能焼を後世に伝える意味においても重要な意義を持つ極めて貴重なコレクションです。
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更新日:2023年03月02日