長光寺本堂 付(つけたり)銅鐘(どうしょう)一口 伽藍(がらん)配置図一枚 (県指定)

更新日:2023年03月06日

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大字下直竹にある曹洞宗長光寺(ちょうこうじ)の本堂は、表柱間11間、妻柱間7間半、茅葺(かやぶき)寄棟(よせむね)の大建築で、惣門(そうもん)・三門・本堂が一直線上に建つ禅宗様の伽藍(がらん)配置をしています。

 内部は土間、広縁(ひろえん)をとり、八室からなる平面構成で、2本の円柱を内陣に用いる他はすべて角柱とし、柱筋もよく通り乱れがありません。土間には床下に長い階が残っています。

 各部屋には長押(なげし)をまわしてあり、釘隠金具(くぎかくしかなぐ)を打っています。右側の余間は廻縁(まわりぶち)の下に蟻壁(ありかべ)をとり、天井長押にするなど重要な客の部屋となっています。いろりの間は、僧たちの団らんの部屋として利用されました。

 外陣(げじん)の入口は、二枚折桟唐戸(にまいおりさんからと)で両脇間は蔀戸(しとみど)であり、この部分の構えは、客殿と規を一つにしています。また、内陣は壁面板張とし、背面に一文字の壇を設け、天井は品のよい小組(こぐみ)格天井(ごうてんじょう)にしてあります。

 本堂は内陣に来迎(らいごう)柱が使用された関東でも初期の事例であり、また細部に中世末から近世初めの手法を見せるなど、江戸時代初期の建物とみられます。

長光寺本堂

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