白鬚神社本殿 (県指定)
大字唐竹(からたけ)にある白鬚(しらひげ)神社の本殿は一間社流造で表柱間182センチメートル、妻柱間164センチメートル、向拝(こうはい)の出154センチメートル、勾欄(こうらん)の出(表)86センチメートル、同(妻)59センチメートルであり、現在は新築された覆屋(おおいや)内にあります。
身舎円柱(もやまるばしら)、向拝角柱でともに欅材を用いており、浜縁(はまえん)は表側を広くとり振隅(ふりすみ)です。階は七級で当初の浜縁束を残しており、屋根は目板葺(めいたぶき)です。向拝は、柱の内側に宝珠柱(ほうじゅばしら)をたてたので前面は賑やかで古式であり、斗栱(ときょう)なども洗練されています。
身舎は両側と表側に椽(えん)勾欄を付していますが、ここでは胴と同じ大きさの宝珠、刎(はね)勾欄の切り口、玉縁(たまぶち)のない襷だけの竹の節等に特色がみられます。床は羽目板とし、正面に開口部をあけ、柱頭は斗組をおくが、桁下(けたした)に五斗を配した外部に広がらない平面的な斗組であり、中央の蟇股(かえるまた)の外部の壁面装飾も兼ねています。
さらに珍しい形式の蟇股、上方にむかってはねる飾りをもつ懸魚(げぎょ)、高さの低い扠首束(さすづか)で安定感をもたせた妻飾りなど、神社建築の古制を踏襲した質の高い建物です。
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更新日:2023年03月01日