河原町山車 (市指定)

更新日:2023年03月02日

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河原町山車(かわらまちだし)は、「江戸型人形山車」形式で、須佐之男命(すさのおのみこと)の人形を飾っています。元々は、明治30年に東京浅草の山車屋浪花屋七郎兵衛が、静岡市浅間神社祭礼用に建造したものでしたが、その後に市内の河原町が取得しました。当時の価格で100円だったそうです。

梁間一間、桁行二間取りで前部が囃子舞台、後部が人形坐の二部構成になっています。囃子舞台には、床上に黒漆塗り高欄が付き、上部には「雲間に飛鶴」の彫刻を配した欄間が囲んでいます。人形座には床上、中段に黒塗り高欄が、上段には四神の彫刻付の三味線胴に朱塗り高欄が付いています。車輪は、四つ車で前輪馬車式です。緋色の上方幕と浅黄色の下方幕には大蛇と瓶が刺繍され、須佐之男命の人形と合わせて、八岐大蛇(やまたのおろち)退治の神話を表現しています。

人形と人形座上段及び上方幕は、人形座床面中央にある一本柱が山車後方下部の小田巻といわれる滑車の操作によって収縮することで上下する仕掛けになっています。このような仕組みは、近隣では越谷市にある久伊豆神社の祭礼山車等が採用している珍しい仕組みです。

こちらも毎年11月の飯能まつりで曳行されますので、ぜひご覧ください。

河原町山車

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