南川の獅子舞 (市指定)
8月16日(宵宮)・17日に、大字南川(みなみかわ)花桐(あなぎり)の諏訪神社に奉納される三匹獅子舞で「ささら獅子」とも呼ばれています。
頭(かしら)は別々につくられた上顎と下顎を綴じ合わせた構造の龍頭で、「天保年間(1830年代)に塗り替えた際、夜ごと唸った」と伝えられています。
太刀役による棒術の後、最初に舞う「幣掛かり」の庭は、舞庭中央に立てた幣へ向かって獅子が四方から繰り返し掛かっていきます。「蛇掛かり」は、笹にヤマカガシを擬した作り物を付け、獅子がこれを呑む大きな仕草の舞いです。その他に「花掛かり」「笹掛かり」「棹掛かり」「女獅子隠し」「十文字」「白刃」の八庭がありました。
「蛇掛かり」に先立って行われる「願笹楽(がんざさら)」は、氏子祈願者が昇殿した後、獅子舞行列が社殿の廻りを巡るものです。獅子舞行列には、大きな万灯(花)が二つ加わります。
花笠内部に文政8年(1825)の墨書が残されていますが、獅子舞の由来を示す文献等は残っていません。秩父市浦山の昌安寺(浦山の獅子舞)から16世紀末に伝えられたという言い伝えがあります。

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更新日:2023年03月10日