西光寺板石塔婆 (市指定)
字原市場(はらいちば)の西光寺(さいこうじ)にある板石塔婆(いたいしとうば)は一群四基からなり、内訳は次のとおりです。
- 正和元年(1312)銘、全長187センチメートル(埋め込み部分含む)
阿弥陀三尊種子(あみださんぞんしゅじ)(写真左端) 沙弥性円による造立 - 正和4年(1315)銘、全長195.2センチメートル(埋め込み部分含む)
阿弥陀三尊種子(写真左2番目) - 正元2年(1260)銘、全長205.7センチメートル(埋め込み部分含む)
阿弥陀三尊種子(写真右2番目) - 弘長元年(1261)銘、全長255.5センチメートル(埋め込み部分含む)で市内最大
阿弥陀三尊種子(写真右端)
いずれも緑泥片岩が用いられています。
3、4は大きな額と素朴な種子を持つのに対し、ほぼ50年後に造立された1、2は月輪(がちりん)、蓮座(れんざ)、偈(げ)などに意匠をこらし優雅です。この二基ずつは形態、本尊、銘文、造立年代が近似しています。さらに半世紀たった1360年代に造立の動きは最盛期を迎えるので、これらは初期板石塔婆の指標とされ貴重です。

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更新日:2023年08月30日