宝蔵寺一字一石経 (市指定)
大字中山(なかやま)の曹洞宗宝蔵寺一字一石経(ほうぞうじいちじいっせききょう)は、宝蔵寺本堂改修時に須弥壇(しゅみだん)直下の土坑から発見された経塚です。
経石は、川原石に法華経を写経したもので、石1個に1字を書写したものが大半ですが、一部には複数の文字を書写したものもあります。また、地蔵菩薩、蓮華台等を描いた経石もあります。礫は偏平なものを使用しています。
この経塚からは宝蔵寺経塚写経のいわれを書いた願文石が発見されています。寛文9年(1669)に本堂が腐朽したため改修することになり、住職が写経を願い、多くの人々によって写経が行われたことが書かれています。本堂の地鎮、現世利益を目指した経塚であるというが分かります。
願文石の文は次のとおりです。
「武州高麗郡下加治村清雲山宝蔵禅寺者洞家之古禅刹也 既年月深遠而殿宇頽落 □寛文己酉冬現住比丘文澤与諸壇計再修梁柱且屈請十餘輩之門衆書写大乗妙典一字一石而 以埋堂下伏望以此功力山門繁昌起居多福也」

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更新日:2023年03月14日