町田家阿弥陀(あみだ)三尊(さんぞん)庚申講(こうしんこう)供養図像板碑 (市指定)

更新日:2023年03月14日

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町田家阿弥陀三尊庚申講供養図像板碑 (まちだけあみださんぞんこうしんこうくようずぞういたび)は高さ120センチメートル、幅40センチメートル、厚さ3.5センチメートルの緑泥片岩で造られた阿弥陀三尊の図像板碑です。図像は、線彫りの蓮座上に正面を向き来迎印(らいごういん)を結ぶ阿弥陀如来を本尊とし、脇侍として未敷蓮華(みふれんげ)を持つ観音菩薩像と合掌した勢至菩薩像が彫られています。上部には横幅いっぱいの立派な天蓋(てんがい)と、下部には花瓶(けびょう)・香炉・燭台の三具足(みつぐそく)と前机が彫られています。

残念ながら、上部の山型の一部に欠損と剥離があり、根部も欠失、中央に直径6センチメートルの丸い穴が2か所あいています。また下部の前机の下が剥離していることから紀年銘が辛うじて「□正元□」としか判読できないため、この板碑が作られた正確な年代は不明です。ただ、形式と確認できる紀年銘の残存部分から考えて15世紀中ごろの作と推測されます。

市内では唯一ほぼ完品に近い状態で遺されている図像板碑であるとともに、市内最古の庚申講供養板碑である可能性が高い貴重な資料です。

(名栗地区行政センター内に展示されています。)

町田家図像板碑

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