飯能村絵図(市指定)

更新日:2023年03月14日

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飯能村絵図は、絵図に記載された文言(由来書)から、文政8(1825)年に制作に取りかかり、3年後の文政11(1828)に元となる草稿が作成され、その後修正を加え、発起から17年後の天保13(1842)年に完成しています。
製作に中心的に関わった人物は、飯能村名主の大河原又右衛門と高麗郡楡木村名主の清兵衛と記されています。
この絵図は、武蔵野国高麗郡飯能村の全域を検地結果をもとに、600分の1の縮尺で描いたものです。絵図の東側を上にした場合、縦3.12メートル、横3.73メートルあり、極めて大きな絵図となっています。絵図は土地利用状況によって色分けで記されており、川や沢は青、道は赤、水田は灰、山は緑、屋敷地は白に塗られています。
また、土地一筆ごとの地番、所持者が記されており、土地の利用状況だけでなく、土地の所有関係の情報も読み取ることができます。
この絵図は、近世(江戸時代)後期の飯能村の様子がわかる唯一のものと言え、貴重な資料となっています。
なお、現在レプリカが飯能市立博物館に展示されています。
飯能村絵図

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