智観寺板石塔婆 (県指定)

更新日:2023年08月30日

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大字中山(なかやま)の真言宗智観寺(ちかんじ)には、3基の大型板石塔婆(いたいしとうば)が遺されています。現在は3基とも収蔵庫の中に納められています。これらを年代順に紹介します。

 仁治3年の板碑は、元久2年(1205)二俣川の戦いで討死した加治家季(かじいえすえ)の供養のために、その子助季(すけすえ)が建てたもの、仁治2年の板碑は助季が母の供養に建てたもの、永仁6年のものは助季のために建てられたものとそれぞれ考えられています。
 中世の武蔵武士を知る貴重な資料です。

  1. 仁治2年(1241)銘、高さ150センチメートル、石墨片岩(写真右)
    仁治第二暦辛丑季冬
    廿四日丁丑當悲母比
    丘尼名阿弥陀佛五七之
    忌辰建弥陀三摩耶
    一基之石塔矣
  2. 仁治3年(1242)銘、高さ157センチメートル、石墨片岩(写真中央)
    仁治三年壬寅十一月
    十九日當先孝聖霊
    丹治家季三十八年星霜改
    葬之間建弥陀三摩
    耶一基之石塔矣
  3. 永仁6年(1298)銘、高さ180センチメートル、緑泥片岩(写真左)
    光明遍照
    十方世界
    永仁六年 敬白
    八月廿四日
    念佛衆生
    摂受不捨 (紀年の左右に光明真言あり)
智観寺板石塔婆

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