観音窟(かんのんくつ)石龕(せきがん) (県指定・史跡)

更新日:2023年03月14日

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観音窟石龕(かんのんくつせきがん)は、吾野駅そばの法光寺(ほうこうじ)の裏側より山を登ることおよそ500メートル、頂上近くの隅に自然にできた「岩殿観音窟(いわどのかんのんくつ)」と呼ばれる石灰岩の洞窟の中にあります。 

もとは行基菩薩(ぎょうきぼさつ)の手彫りになる十一面観音像を安置した霊場と言われますが、貞和2年(1346)に比丘元燈がこの山の霊感に打たれ、数百人の協力を得て石龕を造営したと伝えられています。

石龕は緑泥片岩(りょくでいへんがん)で囲まれた四角塔の厨子で、石門と石柵を巡らした仏教遺跡としては類例の少ないものです。今日、貞和2年銘の扉と思われるものが法光寺に保管されています。

また、窟内には多数の板石塔婆が残されています。

主なものとしては、以下の2基などがあり、特に2は「霊位」という碑銘であり、他に類例のない珍しい形式です。

1.聖法禅尼造立による貞治2年(1363)のもの。

2.比丘元燈が両親の三十三回忌にあたる貞治6年(1367)に建てたもの。

観音窟石龕

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