本橋渓水(けいすい)筆塚 (県指定・史跡)
大字中山(なかやま)の加治神社(通称:中山の天神様)の境内に「筆塚」と書かれた碑が建っています。この碑が本橋渓水筆塚(もとはしけいすいふでづか)と呼ばれる顕頌碑です。
渓水は名を文明といい、天明3年(1783)に中山の陽雲寺(廃寺)に生まれました。幼いときから学問を好み、特に書道に優れていたと伝えられています。18歳のときに起こした寺子屋には、中山、中居、宮沢、飯能などから多くの弟子が集まり、特に、文化・文政から天保(19世紀前半)にかけては最も盛んでした。門人は200人余り、教科は書道、素読(そどく)、算学などで、時には今の遠足のように山野に出かけて風物に接し楽しんだと言われています。また学舎の一部を宿舎とし、師弟が寝食を共にしたとも言われています。
嘉永4年(1851)に69歳で没しましたが、七回忌にあたって子弟が集まり、師の筆を埋めて塚を造り、碑を建てました。それがこの筆塚です。
当時の教育の姿を今日に伝える史跡です。
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更新日:2023年03月06日