鯉ヶ久保池 (市指定・史跡)
鯉ヶ久保池(こいがくぼいけ)は、大字芦苅場(あしかりば)の鯉ヶ久保にあります(現在はゴルフ場の中になっています)。昔、ここに大きな鯉がいたので、鯉ヶ久保と呼ばれるようになったと伝えられています。
地下からの湧水を湛えた池で、面積は約2ヘクタールです。古くから、芦苅場村をはじめ、馬引沢村、田木村、上大谷沢村、下大谷沢村、中沢村(以上、日高市)、笠幡村(川越市)の合計7ヵ村により、灌漑用水として維持されてきました。
一説には、正徳元年(1711)に芦苅場村の代官・酒井因幡守(いなばのかみ)が、関係7ヵ村に命じて桶管(ひかん)その他を修理したとあります。幕府もこの溜池の重要性を認めていたようで、寛政12年(1800)には文書をもって7ヵ村民を激励し、享和年間(1801~1803年)に改修が行われました。その後、昭和15年には村民自らが改修工事を実施しています。
現在は市の所有となり、今も灌漑用水として重要な役割を果たしています。

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更新日:2023年03月06日