本郷大六天青石塔婆(とうば)と樫樹 (市指定・史跡)

更新日:2023年03月06日

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飯能市立飯能西中学校の校庭の南側に、こんもり茂った大樹と、二基の板石塔婆が建っています。ここが飯能市指定史跡の本郷大六天青石塔婆と樫樹(ほんごうだいろくてんあおいしとうばとかしのき)です。

木の樹種は、白樫で目通り5.2メートル、根回り8.3メートル、高さ約5メートルあり、幹は落雷によると思われる大きな裂け目ができて空洞になっています。

樫樹の根元に食い込んだ2基の板石塔婆は、東向きです。どちらも頂部は尖っていて二条線の下に額部をもつ形態や阿弥陀三尊種子などが近似しています。摩滅によって像立年代は明らかではありませんが、原市場西光寺にある1260年代前後の初期板石塔婆に、これらは類似していると考えられています。

この板石塔婆には、畠山重忠の墓という伝説もあります。それによれば、元久2年(1205)相模国(神奈川県)の二俣川(ふたまたがわ)村で討死した畠山重忠(はたけやましげただ)の遺骸を秩父に返そうとしていたところ、当地に差し掛かったところで何故か車が動かなくなりました。不思議に思った従者は、重忠の霊がここに留まりたいのだろうと察してこの地に葬ったとのことです。 

なお、史実において重忠は、二俣川の地に葬られています。

本郷大六天青石塔婆と樫樹

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