細田文書 (市指定)
細田文書(ほそだもんじょ)は、室町時代末期、大字永田(ながた)に住んだ豪族・細田大膳(だいぜん)(監物の子孫と伝えられる)家にあり、5通が一括指定されています。そのうちの主なものとしては「北条氏照印判状(甲子制札)」があります。
この文書は、約400年前に滝山(現八王子市)の城主北条氏照から、永田に出された山林保護の制札と思われ次のように記されています。
制札
右長田山之儀川北川南如前々之堅立林可申下
草ニ而も苅取者有之者野具を相押其身を者
搦取滝山へ引来可遂披露を旨被仰出者也仍状
如件
甲子正月十一日 奉 長野
長田之村
藤七郎
弥十郎
この他にも、永田村の年貢についての紛争の記録と思われる「北条氏照印判状(子年分田金文書)」といった文書もあります。
「北条氏照印判状(甲子制札)」は永禄7年(1564)、「北条氏照印判状(子年分田金文書)」は永禄8年のものと推定されており、当時この辺りが北条氏の支配下にあったことを示す貴重な資料です。
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更新日:2023年03月03日