高山不動の大イチョウ (県指定)
奥武蔵高原の一角に古くから修験道場として知られた真言宗智山派常楽院(通称:高山不動)境内、不動堂への石段の登り口の崖上にある巨木が高山不動(たかやまふどう)の大イチョウです。
樹高約37メートル、目通り10メートル、根回り12メートル、枝張り18メートル四方で、樹齢は推定800年といわれています。樹幹は数本に分立し、梢にいたるまで大小多くの枝をつけています。根張りは崖下約5mに及ぶ範囲で互いに重なり合い、絡み合って地表を覆っています。また、樹幹からは多くの気幹が垂れ下がって壮観です。古くからこれを乳房に見立ててか、万葉名では「智智(ちち)」とも詠まれていました。
また、この大イチョウは「子育て銀杏(こそだていちょう)」ともいわれ、育児期に母乳の不足する女性がこの木に祈願すると乳の出がよくなったと言われているのも、この気根の形状からきたものと考えられます。
イチョウはイチョウ科の落葉樹で中国原産、雌雄異株です。
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更新日:2023年03月16日