カタクリ・イカリソウの群落 (市指定)

更新日:2023年03月15日

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カタクリ

市の南部で、青梅市に隣接する岩井堂観音の東方約100メートル、県道の入間・富岡線に面して群生しています。ゆるやかな北斜面の栗林の中約20アールの範囲に、早春はカタクリ、次いでイカリソウ群落が花を開かせます。

カタクリはユリ科の多年生草木で、山中の樹林中に生える日本特産種です。根茎は白色の肉質こん棒状の鱗茎で、地中20~30センチメートルぐらいのところに数個集まっています。早春、この鱗茎から二枚の葉を出して、その中心から花茎が1本、15センチメートルぐらいにのびます。葉は楕円形でやわらかくやや厚目、表面は淡緑色で紫色の斑紋があります。花茎の頂端に径4~5センチメートルの淡紫色の花を下向きにつけます。かつては花が終わって枯れた鱗茎から「かたくり粉」を作りました。万葉集の古歌には「堅香子(かたかご)」とあり、カタコユリ、カタコなど多くの呼名があります。

イカリソウ

イカリソウはメギ科の多年生草木で、花の形が船の錨に似ているのでこの名があります。我が国原産で、山地や丘陵の林間のような半日陰地に生えます。茎はふつう数本かたまって、高さ25センチメートルぐらいです。葉は2回3出複葉を根生。4~5月頃、茎の先に淡紫色下向きの花を数個付けます。

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