竹寺のコウヤマキ (市指定)

更新日:2023年03月10日

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大字南にある天台宗薬寿院八王寺は、広い境内にたくさんの竹が生い茂っていることから「竹寺(たけでら)」とも呼ばれています。行基菩薩(ぎょうきぼさつ)開基と伝えられる古刹です。

この寺の本坊前の庭に、古い歴史を物語るかのように大きなコウヤマキが生育しています。目通りの幹周り3.9メートル、樹高25メートル余に達していて、この木の特徴ともいえる深緑色の葉が集まって形づくっている細長い卵形の樹冠を見ることができます。

太田道灌(おおたどうかん)が植えたと伝えられることから「道灌槙(どうかんまき)」の名があります。

コウヤマキは、日本だけに生育する固有種で、一属一種の貴重な植物でもあります。枝に長枝と短枝があります。長枝の節部の回りに多数輪生する短枝の先に綿状の葉が着いており、傘の骨を開きかけて逆さにしたような形になっているため、葉が密生して見える特徴を持っています。

福島県以南の限られた山地に生育し、特に高野山周辺の山地に多いことで知られます。高野山の六木、木曾の五木の中の一種でもあります。高野山と関わりが深いということ、また、火にも強いということなどから、寺院の境内に植えられているのを時々見かけることができる木です。

竹寺のコウヤマキ

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