鉄造阿弥陀三尊立像 (県指定)
鉄造阿弥陀三尊立像(てつぞうあみださんぞんりゅうぞう)は、鎌倉時代中期の和様建築である福徳寺阿弥陀堂内の厨子に安置されています。 中尊の阿弥陀如来は像高47.6センチメートル、左右の脇侍観音菩薩、勢至菩薩とも像高は30センチメートルです。
鎌倉時代の貴重な鉄仏で、三尊そろっているのは珍しいと言われています。形式は善光寺式三尊像で、一光三尊光背と呼ばれる大きな蓮弁形の光背を背に、如来と菩薩が併立する形をとり、両脇侍は大きな山形の宝冠をかぶり、両手を腕前に組んでいます。
この像は中尊、脇侍とも像身一鋳で、台座は蓮華と反花(かえりばな)以下を別鋳とし、これを鋳かけています。
鉄仏は、鎌倉、室町時代の作が多く、地域的には東日本に多く分布するなど、東国の人々、特に武士階級の志向に合致したものと推測されます。

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更新日:2023年03月02日