西念銘銅造観音菩薩像頭部 (市指定)
西念銘銅造観音菩薩像頭部(さいねんめいどうぞうかんのんぼさつぞうとうぶ)は、大字赤沢(あかざわ)の曹洞宗円福寺観音堂内の厨子に安置されています。 指定の対象になっているのは銅造の頭部です。肩以下は鉄造で指定対象とはなっていません。
像の頭頂から顎までは24センチメートル、像高は91.4センチメートルあります。
作風は、目鼻立ちが美しく、大きな耳朶(じだ)、高い宝髻(ほうけい)に細かく刻んだ毛筋など、鎌倉期の特色を見せています。また、後頭部には、光背を嵌め込んだらしい鉄製鍵状の金具があり、その左右に「文永二年大歳乙丑九月十五日 観音栗林蓮勝房 西念(花押)」と陰刻されています。
これまで、観音像の頭部は、後補のものとされていましたが、銘の字体や頭部の枘(ほぞ)の構造などから、最近では文永時に頭体共に造られたとする説も出されています。

この記事に関するお問い合わせ先
教育委員会 教育部 生涯学習課
電話番号:042-973-3681 ファクス番号:042-971-2393
お問い合わせフォーム
更新日:2023年03月02日