木造聖観音坐像(市指定)

更新日:2023年04月28日

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本像は、檜材の寄木造で像高43.2センチメートルを測る。大字飯能に所在する松林山善導寺の観音堂本尊です。飯能市内に多くみられる法衣垂下(ほうえすいか)像の一例で、丁寧に結い上げられた宝髻(ほうけい)、正面と背面で強くカーブを描く天冠台、どこか初々しさを見せる豊頬丸顔(ほうきょうまるがお)の少年の様な面貌、頭奥・体奥が厚く猫背気味の体躯、複雑で装飾的な衣文を刻む厚手の着衣等の彫刻表現は、宋元(そうげん)美術の影響を受けた後期宋風彫刻の特徴を十分に表しています。製作時期は南北朝時代、14世紀後半と推定されます。
 作者は、詫磨派(たくまは)系の鎌倉仏師、造立地は鎌倉と推定されます。

木造聖観音坐像

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