誰もができる獣害対策のポイント

更新日:2023年01月31日

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人のいる場所は怖い所ということを野生動物に教えるために、ご近所の方たちといっしょに追払いをしましょう!
この追払いの繰り返しが獣害対策には一番です。

なぜ、被害が発生するようになったのか?

1.生息地の変化

野生動物が本来住む場所(山間地)だけでなく、人の住む場所(人里)まで拡がってきた。

2.食物の減少

山林開発や天災などで、実のなる木が減少したり、台風で実が落ちたりしてエサがなくなるのが早いため里へおりてくる。

3.環境への適応

エサが豊富な人里を行動域として認識する。

4.個体数の増加

地球温暖化等による野性動物の繁殖に好条件。 栄養状態が良く(食物を田畑などから手に入れるため)野生動物の死亡率が低下。

イノシシ・シカ・サルの生態

イノシシ

行動

本来は昼行性だが、人を警戒するため夜間活動することが多い。跳躍力があり、1メートル以上の柵を飛び越える。嗅覚がすぐれ、侵入に成功した仲間の真似をするなど学習能力が高い。落葉広葉樹林・茂み・耕作放棄地・竹林を生活の場とする。

食物

何でも食べるが、特に根・ドングリ・栗・芋類・ミミズを好む。

出産

年1回5月~6月頃、4頭~5頭。

シカ

行動

群れで生活、昼間は森林、夜間は農耕地で活動。

食物

造林木・農作物・果実類・飼料作物と幅が広い。

出産

年1回5月~7月頃、1頭。

サル

行動

群れで生活、昼間のみ活動。落葉広葉樹林を生活の場とする。

食物

植物性のものを中心、果実・虫なども食べる。

出産

数年に1回5月頃、1頭。

自分の畑を守るためのポイント!

1.相手を知る

イノシシ・シカ・サルの習性を知る。

2.エサ場をつくらない

野生動物は、山と田畑の区別がつかない。実のなったものは取り残さないようにし、廃棄するような野菜を田畑や家の周りに放置しない。お墓のお供え物も餌となる。(知らないうちに餌付けをしていることになってしまう)

3.人は“怖いもの”と認識させる

人が畑にいるとサルは出にくくなるので、散歩や農地の見回りをする。地域の方と一緒になって追い払いを繰り返しながら、田畑は危険な所ということをサルに学習させる。

追払う方法の参考例

ロケット花火、石を投げる。(サルは顔を覚えるので、人間を敵と思わせる)

4.来にくい環境をつくる

田畑の周りの草・木が茂っていたら刈り取る。 (隠れ場所や侵入路をなくす)

5.柵をつくる

高さ2メートル位、杭は4メートル~5メートル間隔、ネットを張って下の残った部分は外側に垂らして広げる。
(垂らしたネットに足が絡むことにより、近寄らなくなる)
サルは揺れる柵にすると外に出られなくなると思い怖がる。電気柵は、作物の時期ごとに仕掛けた方が効果がある。

電気柵

イノシシ・シカの被害防止には簡易電気柵が安価で効果がある。

市では先着順で補助金を交付しています。 (詳しくは鳥獣被害対策室で確認してください)

おねがい

「野生動物が出没した」「野生動物による畑の被害を受けた」と連絡を受けますが、すぐに捕獲ということができないため、自己防衛の強化と追払うことをお願いしております。
捕獲を実施するためには、ハンターによる有害鳥獣捕獲を実施しています。 実施時期については、農作物の被害状況、耕作者・ハイカーそれぞれの立場を考えて効率よい時期を見て行なっているので、皆さんのご理解ご協力をお願いいたします。

この記事に関するお問い合わせ先

農林部 農業振興課 鳥獣被害対策室
電話番号:042-973-2111 ファクス番号:042-974-6737
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