誰もができる獣害対策のポイント
飯能市は約75%が森林のため、野生動物と遭遇する機会が多くあります。また、近年ではイノシシやニホンジカ、ハクビシン、アライグマといった、農作物を荒らす害獣も頻繁に出没しており、生活被害も発生しています。
なぜ、被害が発生するようになったのか?
1.生息地の変化
営林業の衰退や人の生活様式の変化により、人が山に入って作業をすることが減り、山の際に藪などが増えて、人里と山間地の区分があいまいになってきました。
2.食物の減少
開発などで山林が減る一方、間伐などの手入れが行き届かない山は日光が入らないため、エサとなる植物が減少し、より良いエサを求めて人里に下りて来るようになったと考えられます。
3.環境への適応と個体数の増加
気候の変化などにより野性動物の繁殖に好条件となったことや、栄養価が高い農作物などを摂取することで野生動物の死亡率が低下したことも要因の一つです。
イノシシ・シカ・サルの生態
イノシシ
行動
本来は昼行性だが、人を警戒するため夜間活動することが多い。跳躍力があり、1メートル以上の柵を飛び越える。嗅覚がすぐれ、侵入に成功した仲間の真似をするなど学習能力が高い。落葉広葉樹林、茂み、耕作放棄地、竹林を生活の場とする。
食物
何でも食べるが、特に植物の根やドングリ、栗、芋類や昆虫の幼虫などを好む。
出産
年1回5月~6月頃、4頭~5頭を出産。
シカ
行動
群れで生活し、昼間は森林、夜間は農耕地などに出没する。
食物
樹皮、農作物、果実類、飼料作物などをはじめとして、ほとんどの植物を食べる。
出産
年1回5月~7月頃、1頭を出産。
サル
行動
群れで生活し、昼間のみ活動。落葉広葉樹林を生活の場とする。
食物
植物性のものを中心に食し、果実や虫なども食べる。
出産
数年に1回5月頃、1頭を出産。
自分の畑を守るためのポイント!
1.相手を知る
イノシシ、シカ、サルの習性を知ることが大切です。目撃情報のほか、足跡、食べ方などからどのような動物が被害をおよぼしているかを知り、対策を立てます。
2.エサ場をつくらない
野生動物には山林と田畑の区別がありません。実のなったものは取り残さないようにし、廃棄するような野菜を田畑や家の周りに放置しないようにします。お墓のお供え物もエサとなっており、知らないうちに餌付けをしてしまうことになります。
3.人は“怖いもの”と認識させる
地域の方と連携して追い払いを繰り返すことで、田畑は危険な所ということを野生動物に学習させます。連携をしないと、追われた時には隣の畑に移動するだけになってしまいますので効果が期待できません。
追払う方法の参考例
ロケット花火で脅したり、石を投げるなどして人間を敵と思わせます。花火を使用するときは火災に気を付けましょう。パチンコの貸し出しも行っていますので、鳥獣被害対策室にお問い合わせください。
4.出没しにくい環境をつくる
山の際や田畑の周辺、河川の付近に草や木が茂っていたら刈り取り、隠れ場所や侵入路をなくします。
5.防護柵や電気柵を設置する
被害をおよぼしている野生動物に合わせて防護柵を作る必要があります。シカやイノシシは高さにより防げますが、よじ登ってくるサルやアライグマには効きません。
そういった場合、適正に設置、管理されている電気柵は高い効果が期待できます。野生動物は触れたときの痛みを学習して侵入しなくなります。
市では防護柵、電気柵の購入費に対して、予算の範囲内で補助金を交付しています。詳しくは鳥獣被害対策室にお問い合わせください。
有害鳥獣被害対策事業にご協力ください
野生動物による被害は、捕獲による個体数調整だけではなくなりません。無防備な畑や収穫しない果樹、商品にならない作物を畑に放置するなど、無意識のうちに餌付けしてしまっている状況によって、野生動物を誘引してしまっているからです。営農者や果樹の所有者には、エサとなるものの管理のほか、森林や農地の周辺の藪を払うなど、自己防衛のご協力をいただくことが不可欠です。
また、飯能市では、有害鳥獣捕獲作業を通年行っております。山に入る際には目立つ色の服を着用し、狩猟用のわななどを見つけた場合は近寄らないようにしてください。皆さんのご理解ご協力をお願いいたします。
この記事に関するお問い合わせ先
農林部 農業振興課 鳥獣被害対策室
電話番号:042-973-2111 ファクス番号:042-974-6737
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更新日:2025年12月16日