ナラ枯れ被害
ナラ枯れの被害は、飯能市内では令和2年に初めて確認されました。
現在では天覧山、多峯主山、加治丘陵等、飯能市内の平地林のいたる箇所で確認されており、山間部でも確認されるようになってきました。特に7月から8月にかけては、紅葉の時期でもないのに、ナラ枯れにより枯れた木の葉が赤褐色に染まっている姿が目立ちます。
ナラ枯れは、カシノナガキクイムシという体長5ミリメートルくらいの虫がナラ類の樹木に穿入し、体に付着しているナラ菌(カビの一種)により、樹木の通水機能(水を吸い上げる機能)が阻害されることにより起こります。古くから確認されている在来の病気であり、北海道・沖縄を除きほぼ全国各地で発生しているものですが、近年は関東地域における被害が急速に拡大しています。
これまでの被害拡大に至った原因のひとつとして、平地林に存する多くのナラ類の樹木が、ナラ菌の繁殖を助長するほどに高齢化・大径化してしまったことが考えられています。かつては平地林に存するナラ類を炭や薪として日常的に利用するために定期的に伐採していましたが、近年このような姿は多くは見られず、人が平地林に関わらなくなったという背景があります。
ただ、高齢化・大径化してしまったナラ類の樹木が枯れていき、その跡地には若い樹木が更新する現象であることから、ナラ枯れは、平地林が若返るための自然現象(植生遷移)のひとつとして捉えることができます。このため、これからも拡大が予想されるナラ枯れ被害に対して、個別の対策により被害拡大を食い止めることは難しいのが現状です。抜本的な解決には、平地林の資源活用を、地域全体で考えていくことが必要です。
ナラ枯れ被害木の特徴
こんな特徴があったらナラ枯れと考えられます
- 木の根元に木くず(フラス)が落ちている。
- 幹に直径約1.5~2ミリメートルの穴がたくさん開いている。
- 梅雨明け後から晩夏に急に枯れた。
- 葉が赤褐色や茶色に変色し、落葉しない。
(注釈)その他、ナラ枯れ被害に関する解説については、下記の関連リンクを参考にしてく ださい。

木くずの状況

枯れの状況
危険木について
ナラ枯れの被害を受けた樹木は、時間が経ち腐朽が進むと、枝が落ちたり、倒れたりする危険性が高まっていきます。
樹木の管理は、樹木の所有者自らが行う必要があります。管理の方法がわからない場合は、専門業者(林業や造園の会社など)にご相談ください。
また、森林づくり課では、市民生活に支障のある樹木を伐採する方に対して補助金を交付していますので、あわせてご確認ください。
なお、公共物の管理や道路の通行に支障があると考えられる樹木等を発見した場合は、当該施設の管理者に直接お知らせください(ナラ枯れ被害木に限りません)。
- 公園:飯能市維持公園課(公園担当)
電話番号 042-973-2127
- 市道:飯能市維持公園課(維持担当)
電話番号042-973-2127
- 県道、国道:埼玉県飯能県土整備事務所(代表)
電話番号042-973-2281
- 林道(市管理):飯能市森林づくり課(森林管理担当)
電話番号042-978-5061
- 林道(森林組合管理):西川広域森林組合
電話番号042-972-7163
- 林道(県管理):埼玉県川越農林振興センター(林道担当)
電話番号 042-973-5714 (参考)林道路線図
- 電線:東京電力パワーグリッド
電話番号 0120-995-007
- 電話線:NTT東日本
電話番号113(携帯・PHSからは0120-444-113)
(注釈)「ナラ枯れ情報の提供」につきましては、現在お願いしておりません。
ナラ枯れ防除対策資材等の支給について
ナラ枯れ防除対策を行う方を対象に下記の資材等を支給します。
ご希望の方は、「資材等の支給申請書」を森林づくり課まで提出してください。
詳細については、要領を参考にしてください。
- くん蒸用被覆シート
- キルパー40
- 粘着シート
飯能市ナラ枯れ防除対策資材等支給実施要領 (PDFファイル: 56.0KB)
関連リンク
この記事に関するお問い合わせ先
農林部 森林づくり課
電話番号:042-978-5061 ファクス番号:042-974-6737
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更新日:2024年04月01日