公共交通事業者は厳しい状況です
知っていますか、公共交通の現状
公共交通事業者の厳しい現状
鉄道、路線バス、タクシー事業者など公共交通事業者は厳しい状況に直面しています。飯能市でも人口減少やマイカー利用者の増加などにより公共交通機関の利用者は減少していますが、昨今の新型コロナウイルス感染症の影響により、さらに大きな打撃を受けています。以下の図は、国土交通省関東運輸局が発表した関東管内の交通モード別の輸送人員の月別推移です。
出典URL
令和2年2月頃からの新型コロナウイルスの感染拡大から、依然として路線バスは感染拡大前の令和元年を基準として25~35%、タクシーは40~50%の減少で推移しており、コロナ前の状態には戻っていません。飯能市内の公共交通事業者によると、令和元年度比で路線バス事業者は30~40%の減少、タクシー事業者は25~50%の減少となっているとのことで、大変厳しい状態が続いています。(令和3年8月現在)
公共交通機関を利用し維持しましょう
市内の公共交通事業者は、市民や観光客の移動手段を確保するため運行業務を続けていますが、このような厳しい状況が続くと、減便などのサービス縮小だけではなく、路線の廃線などにより移動手段が失われる可能性もあります。
飯能市では東日本大震災の翌年の平成24年に、市内の広範囲に路線をもつ国際興業バスの飯能営業所撤退問題が起こりました。現在でも路線バスは運行していますが今後、同様の問題が起こらないよう日頃から公共交通機関を「乗って、支える」との意識と行動が極めて重要になります。
参考
国際興業株式会社飯能営業所の撤退に関する市の対応について(再掲)
公共交通事業者の感染症対策の取組

市内の公共交通事業者では、コロナ禍においても利用者が安心、安全に利用できるよう様々な取り組みを行っています。
路線バス事業者の具体的な取り組みを紹介します。
- 車内換気の実施
- 運転士のマスク着用
- 車内消毒の徹底
- 運転席での感染予防
- 運転席を飛沫感染防止シートでカバーしています。
- 運転席の後部座席を使用禁止にしています。
市内の公共交通事業者のより詳しい取り組みについては次のリンクをご覧ください。
イーグルバス車内換気実験の動画については次のリンクをご覧ください。
乗客の皆さんへのお願い

公共交通機関を利用の際は、以下の点にご理解、ご協力をお願いします。
- 車内換気にご協力を
車内では換気のため窓開けを行っています。 - マスクを着用ください。
飛沫感染防止につながります。 - 大声でのおしゃべりはご遠慮ください。
飛沫感染防止につながります。 - ICカード決済にご協力を
現金でのお支払いでなく、ICカードによる支払いで接触機会を減らしましょう。
鉄道利用の際は、これらに加え、
- 空いている時間帯、車両をご利用ください。
みんなで守って、育てる公共交通
鉄道、路線バス、タクシーなどの公共交通機関は「あって当たり前」ではありません。この先も飯能市において外出の際の移動手段を維持するためにも、今から公共交通機関を使って、地域全体で守り、育てることが大切です。
更新日:2023年01月31日