ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)について

更新日:2023年04月11日

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病気の説明

 子宮頸がんとは子宮の入り口である頸部にできるがんで、日本では年間約11,000人が発症し約2,900人が亡くなっています。子宮頸がんの発症率は、20代から上昇し40代でピークを迎え、その後徐々に下がっていきます。
 子宮頸がんの発症には、ヒトパピローマウイルス(以下 HPV)と呼ばれるウイルスが関わっており、多くみつかるタイプは16型と18型です。
 細胞に異常がない女性のうち、10%~20%程度の方がHPVに感染していると報告されています。また、海外では性行為の経験がある女性50%~80%が生涯で一度は、HPVに感染すると報告されています。HPVに感染すること自体は決して特別なことではなく、性交経験がある女性であれば誰でも感染する可能性があります。しかし、HPVに感染したからといって必ずがんを発症するというわけではありません。90%の確率で、2年以内にウイルスは自然に排除されると言われています。しかし、ウイルスが排除されず、数年から数十年にわたって持続的に感染した場合には、がんになる可能性があります。

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン定期予防接種の積極的な勧奨が再開されました

 2021年(令和3年)11月26日の国の通知により、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの定期予防接種の個別勧奨が再開されることとなりました。詳しくはこちらの厚生労働省通知「ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種の今後の対応について(令和3年11月26日)」をご覧ください。

定期予防接種対象者

対象年齢

小学6年生~16歳となる日の属する年度の末日までにある女子
(高校1年生に相当する年齢の女子)

予診票送付時期

令和5年4月に予診票を個別送付しています。
(注意)予診票の再発行を希望される方、転入等で飯能市の予診票がない方は、健康づくり支援課(保健センター内)で直接お渡しします。
接種される方の母子健康手帳をご持参ください。

積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方(キャッチアップ対象者)

対象年齢

平成9年4月2日~平成18年4月1日生まれの女子

令和5年度からのキャッチアップ対象者

平成18年4月2日~平成19年4月1日生まれの女子

接種期間

令和4年4月1日~令和7年3月31日

予診票送付時期

令和4年5月に予診票を個別送付しています。
(注意)令和5年度からのキャッチアップ対象者に移行となる、平成18年4月2日~平成19年4月1日生まれの方も引き続き令和4年5月にお送りした予診票をご使用ください。

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンについて

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンについて一覧
ワクチンの種類 接種回数 接種間隔

2価

サーバリックス

3回 【2回目】 1回目から1か月以上の間隔をおいて接種
【3回目】 1回目から5か月以上かつ2回目から3か月以上の間隔をおいて接種

4価

ガータシル

3回 【2回目】1回目から1か月以上の間隔をおいて接種
【3回目】2回目から3か月以上の間隔をおいて接種

9価

シルガード9

2回

1回目の接種を15歳の誕生日前日までに接種した場合

2回目の接種が5か月未満である場合、3回目の接種が必要になります。

【2回目】1回目から5か月以上の間隔をおいて接種

9価

シルガード9

3回

1回目の接種を15歳になってから受ける場合

【2回目】1回目から1か月以上の間隔をおいて接種
【3回目】2回目から3か月以上の間隔をおいて接種

その他詳しい内容は下記厚生労働省のホームページをご確認ください。

9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)について(厚生労働省)

 

 予防接種を検討しているご対象者様、保護者様につきましては、厚生労働省が作成いたしました、リーフレット「小学6年生~高校1年生相当の女の子と保護者の方への大切なお知らせ」、「平成9年度生まれ~平成17年度生まれまでの女性へ大切なお知らせ」をお読みいただき、ワクチンの「意義と効果」と「接種後に起こりえる症状」について十分ご理解いただいたうえで接種をお願いいたします。
 詳しくは厚生労働省ホームページ「ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~」をご覧ください。

接種後に注意いただくこと

 針を刺した直後から、強い痛みやしびれが生じた場合は医師にすぐ伝え、針を抜いてもらうなどの対応をしてもらってください。またその後の対応についても相談してください。
 予防接種直後による強い痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神が現れることがあります。失神し倒れて怪我をする例も報告されているため、接種後の移動の際には、保護者の方などが腕を持つなどして付き添うようにして、接種後30分ほどは体重を預けられるような場所でなるべく立ち上がることを避けて、待機して様子を見るようにしてください。
 その他予防接種一般にいえますが、予防接種当日は激しい運動を避け、接種部位を清潔に保ち、また接種後の体調管理をしっかり行ってください。接種部位の異常や体調の変化、さらに高熱、けいれん、長期間持続する激しい痛みなどの症状がある場合は、すぐに医師の診察を受けてください。

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンに関する相談先一覧

接種後、健康に異常があるとき

まずは、接種を受けた医師・かかりつけ医師にご相談ください。
都道府県において、「ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関」を選定しています。
協力医療機関の受診については、接種を受けた医師、またはかかりつけ医師にご相談ください。

県内の協力医療機関
  • 自治医科大学さいたま医療センター(産婦人科)

         外来予約受付電話番号 048-788-2788

  • 埼玉医科大学病院 総合診療内科

         電話番号 049-276-1121(医務部)ファクス番号 049-294-8222

感染症・予防接種相談窓口

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンを含む、予防接種、インフルエンザ、性感染症、 その他感染症全般についての相談にお答えします。

電話番号 0120-331-453 
受付時間 平日9時~17時(土曜日、日曜日、祝日、年末年始を除く)

  • 令和5年4月1日から連絡先が変更となりました。
  • 本相談窓口は、厚生労働省が業務委託している外部の民間企業により運営されています。
  • 行政に関するご意見、ご質問は受け付けておりません。

予防接種健康被害救済制度

予防接種法に基づく予防接種を受けた方に健康被害が生じた場合、その健康被害が接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときに、給付が行われます。申請に必要な手続き等は、予防接種を受けられた時に住民票を登録していた市町村での対応となりますので、一度お問い合わせをお願いします。(厚生労働大臣の認定にあたっては、第三者により構成される疾病・障害認定審査会により、因果関係に係る審査が行われます。)

詳しくは厚生労働省ホームページをご確認ください。

予防接種健康被害救済制度について

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_kenkouhigaikyuusai.html

ワクチンの副反応について

ワクチンの副反応について一覧
副反応の割合 ワクチンの種類
サーバリックス(2価)
ワクチンの種類
ガータシル(4価)
10% 痒み・注射部位の痛み・赤み・腫れ・腹痛・筋痛・関節痛・頭痛・疲労 注射部位の痛み、赤み・腫れ
1~10% じんま疹・めまい・発熱 注射部位の痛み・出血・不快感・頭痛・発熱
1%未満 注射部位の知覚異常・しびれ感・全身の脱力 手足の痛み・腹痛
頻度不明 手足の痛み・失神 疲労感・失神・筋痛・関節痛

(注意)ワクチン接種後に見られる副反応が疑われる症状については、接種との因果関係を問わず収集しており、定期的に専門家が分析・評価しています。その中には、稀に重い症状の報告もあり、報告頻度は約96万回に1回でアナフィラキシー、約430万回に1回でギラン・バレー症候群または、急性散在性脳髄膜炎、約860万回に1回で、複合性局所疼痛症候群の報告がありました。
ワクチンを合計3回接種しますが、1回目、2回目に気になる症状が現れたら、それ以降の接種をやめることができます。接種後に気になる症状が出たときは、予防接種を受けた医師にご相談ください。

子宮がん検診について

子宮頸がんを予防するには、予防接種が有効と言われています。さらに、子宮がん検診を受けることも大切です。子宮頸がんは30歳~40歳代の女性で近年増加傾向にあります。予防接種だけでは、全ての高リスク型HPV感染は予防できませんので、早期発見、早期治療のため20歳以上の方は2年に1度定期的にがん検診を受けましょう。飯能市でも、がん検診を実施しています。お申込み方法や検診の受け方については、「医療機関(健)検診」をご確認ください。

医療機関(健)検診(飯能市ホームページ)

この記事に関するお問い合わせ先

健康推進部 保健センター
電話番号:042-974-3488
ファクス番号:042-974-6558
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