冬の食中毒ノロウイルスにご注意ください

更新日:2025年12月08日

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ノロウイルスによる食中毒や感染性胃腸炎は1年を通じて発生しますが、特に冬場に多い傾向があります。
ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、人の腸管内で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。健康な方は軽症で回復しますが、幼児や高齢者などでは重症化したり、おう吐物を誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。
ノロウイルスについてはワクチンがなく、治療は輸液などの対症療法に限られます。
また、保育所(園)、幼稚園、学校、福祉施設などで発生した場合は、集団感染につながることがあるので注意が必要です。

ノロウイルスについて

  1. 食品中では増殖せず、人の腸管内でのみ増殖します。
  2. ウイルスに感染した人のふん便やおう吐物が、手指や食品などに付いて、人の口から入り感染します。
  3. ウイルスが少量でも(10~100個程度)、人に感染することがあります。
  4. 個人差があり、感染した人に必ず症状が出るわけではありません。

症状について

  1. 感染して1日から2日後に、吐き気・おう吐・腹痛・下痢・発熱などの症状が出ます。
  2. 通常、これら症状が1~2日続いた後、治癒し、後遺症もありません。
  3. 感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。
  4. ただし、高齢者や幼児などの抵抗力の弱い方は、重症になることもあります。
  5. 下痢等の症状がなくなっても、通常では1週間程度、長いときには1か月程度ウイルスの排泄が続くことがあります。(この場合は、二次感染に注意が必要です。)

感染経路について

感染経路はほとんどが経口感染で、次のような感染様式があると考えられています。

  1. 患者のノロウイルスが大量に含まれるふん便やおう吐物から、人の手などを介して二次感染した場合
  2. 家庭や共同生活施設など、人同士の接触する機会が多いところで人から人へ飛沫感染等直接感染する場合
  3. 食品取扱者が感染しており、その者を介して汚染した食品を食べた場合
  4. 汚染されていた二枚貝を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合
  5. ノロウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取した場合

予防方法について

ノロウイルスは、食品を十分に加熱すれば死滅します。また、手指や調理器具を介して食品がノロウイルスに汚染されることがあるので、手洗いの励行や調理器具の洗浄消毒が重要です。患者のふん便やおう吐物の不適切な処理などにより、人から人へ感染が広がることもあります。

手指や調理器具は、十分に洗浄消毒しましょう

  • トイレの後や貝類を取り扱ったときは、十分に手を洗う。2度洗いを行うとより効果的です。
  • まな板、包丁などを利用したときの洗浄消毒方法に注意する。(包丁の柄の部分にも注意)
  • 生で食べる食品(野菜・果実など)は、二枚貝などに触れないよう注意する。(ハネ水にも注意)

調理従事者又はその家族が体調を崩しているときは、調理に従事しないようにしましょう

  • やむを得ず調理に従事する場合には、マスクや使い捨て手袋を使用する。
  • 食品取扱者は、感染経路や消毒方法をよく理解し、日頃からノロウイルスに感染しないような自覚を持つことが重要です。

食品は、中心部まで加熱しましょう

  • 中心部までよく加熱する。(中心温度85度~90度で90秒間以上ですが、冷凍品の場合はさらに加熱が必要です。)
  • 生で食べる食品(野菜・果実など)は、十分に洗浄する。

患者のふん便やおう吐物の処理には十分に注意しましょう

  • 患者のふん便やおう吐物は素手では処理せず、使い捨ての手袋・マスク・エプロンを着用し、ペーパータオルなどを用いて処理する。使用したペーパータオルなどは、0.1%(1,000ppm)次亜塩素酸ナトリウムとともに、ビニール袋に入れて廃棄する。床も0.02%(200ppm)次亜塩素酸ナトリウムで消毒し、同様に処理、廃棄する。
  • オムツ交換後及びふん便やおう吐物処理後は、必ず、消毒薬を用いて手指を洗浄消毒する。

下痢をしている人は、シャワーのみにするか、1番最後に入浴するようにしましょう

  • タオルの共用は避け、風呂のお湯は毎日交換する。
  • お年寄りや乳幼児は、患者との混浴を控える。

問い合わせ先

埼玉県狭山保健所生活衛生・薬事担当
電話:04-2941-6535

この記事に関するお問い合わせ先

健康推進部 保健センター
電話番号:042-974-3488
ファクス番号:042-974-6558
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