A群溶血性レンサ球菌咽頭炎流行警報の発令について

更新日:2023年12月28日

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流行情報について

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(いわゆる溶連菌による咽頭炎)の埼玉県感染症発生動向調査による 2023 年第 50 週(12 月 11 日~12 月 17 日)の 1 医療機関(定点)当たりの報告数は、前週の 7.70 人から 8.04 人へと増加し、国の定める警報の基準値である 8 人を超えました。警報を発令するのは、統計のある 1999 年以降初めてです。
 保健所管内別での 1 定点当たりの報告数は、南部保健所(20.40 人)、春日部保健所(15.00 人)、幸手保健所(13.56 人)の順となっています。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎を予防するためには、流水や石けんによるこまめな手洗いやアルコール消毒、咳やくしゃみをする時に口と鼻をティッシュ等でおおう、マスクをするなどの咳エチケットがポイントです。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは

血清型がA群のレンサ球菌による上気道感染症です。レンサ球菌は、細菌性急性咽頭炎の最も一般的な原因菌で、学童期の小児に多く見られます。典型的には、2~5日の潜伏期間の後、突然 38℃以上の発熱、のどの痛み、苺状の舌などの症状が現れます。熱は3〜5日で下がり、1週間以内に症状は改善します。
まれに重症化し、のどや舌、全身に発赤が広がる「猩紅熱(しょうこうねつ)」に移行することがあります。また、リウマチ熱や腎炎の原因となる場合もあります。
 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎を広げないために

外出後の手洗いやアルコール消毒等

細菌が付着した手で口や鼻に触れることで感染が広がるため、流水や石けんによる手洗いが有効です。また、アルコールによる消毒も効果的です。むやみに目や口に触れたり、こすったりしないようにしましょう。

普段からの咳エチケットの励行

咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる細菌を吸い込むことでも感染が広がるため、飛沫を浴びないようにすることでも感染する機会を減らすことができます。そのため、普段から咳エチケットに努めましょう。厚生労働省ホームページ「咳エチケット

かかった人との密接な接触を避ける

家族や周囲の人がかかってしまったときは、密接な接触を避けるようにしましょう。十分な休養とバランスの良い食事体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスの良い食事を日ごろから心掛けましょう。

 

発熱や体調不良の時には
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、適切な抗菌薬治療を開始すれば24時間以内に感染力はなくなるとされています。早めに医療機関を受診し、早い回復につなげましょう。
  • 安静にして休養をとりましょう。特に、睡眠を十分にとることが大切です。
  • 水分を十分に補給しましょう
  • 同居人のいる方は、家庭内でもマスクをするようにしましょう。

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